つづらへの想い
1998年、私は初めて真剣に計算した。 残りの人生設計を含め、「置かれた場所で咲く」為に。 それには、大変な試練が立ちはだかる事も知っていた。 一か八かの勝負であってはならない。 自分自身で一切を背負う覚悟がいるだけでなく、万が一の事もある その時…
私は、今後どこでカゴ編をするのだろうか。 考えるうちに改めて津和野の「つづら工房」から持ち帰ったツルを見た。 すると、ツルに虫やカビが生えていたのだ。 これは大変な事に成ったと思った。 この課題を克服しない限り、次のステップは踏めない。 いった…
義父の言った「つづら」を使って、ただひたすら編んだ。 すると、次第にその個性が掴めてきた。 当然、利点もあれば欠点もある、まるで自分を見ているようだった。
山から持って帰ったツル科の植物を広げていると義父が来て 「まあー、懐かしいなあ。つづらじゃあなあかな!」 ニコニコしながら一本のツルを持ち上げた。 「ちぃさぁやあ、あんたいったいこれほどの物をどうするんかな。」 私が、カゴを編んでみたい胸を伝…
1983年、近所の友人から「私の友達に籐かごを編む人がいて、カゴの編み方を教えてくれるんだけど、ちづるさん行ってみない?」と誘って頂きました。丁度同じくらいの子どもがいて、お互い保育園に行かせるようになっていたため、空き時間が出来た処なので丁…